こんにちは。
井垣屋染物店 井垣壮平です。
先日、反物の染め替えをさせていただいたのでご紹介いたします。
お客様がお持ちになった反物がこちら。
着物を解いて反物の状態でお持ちになられました。
白地に赤や青やグレーの柄が入っています。
こちらの反物を、全体を暗い色にして柄を目立たないようにしたいとのことでした。
また、染め替え後は裏地を表にして洋服等にリフォームしたいとのことでした。
柄を若干残しつつも暗い色にするため、染めの手法は「色掛け染め」を選択します。
掛ける色は、反物に赤や青が比較的濃い色で入っておりましたのでこの色を目立たなくするにはそれ以上の濃い色で染めなければいけません。
お客様と色見本を見ながら相談の結果、この色になりました。
濃い赤紫です。
色が決まったら、次は反物を洗い張りします。
洗い張り後がこちらです。
洗い張りが終わったら、いよいよ色掛けです。
このようになりました。
青かった柄のみ浮出てますが、それ以外の柄はほぼ目立たなくなりました。
お渡ししたときはお客様も満足してくださったのでよかったです。
それでは、また。